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大人の発達障害とは

発達障害はもともと子どもの疾患です。マイペースで友達作りやコミュニケーションが苦手なことが特徴で、多くは子どもの頃に発達障害であることに気付かれます。しかし、発達障害は人により症状の程度に幅があります。症状が軽度である場合、子どもの頃に発達障害に気付かれないまま思春期、青年期を過ごすこととなります。その過程で対人関係でうまくいかなくなると、「自分はどこか人とは違う」という違和感や「生きづらさ」を抱えてしまい、うつ病や対人恐怖症、不安障害などを発症することがあります。このように発達障害が原因で新たに出てくる疾患を「二次障害」といいます。大人の場合、二次障害が出てきてから発達障害だとわかる人が多くいます。

発達障害の方は、コミュニケーションや人間関係を作るのが苦手で、その言動から「自分勝手」「変わった人」などと誤解されることがあります。しかし一方で、優れた能力をもっていることも多く、そのアンバランス(凸凹)によって周囲から理解されにくいのです。

発達障害の呼び方はさまざまで、アスペルガー症候群、アスペルガー障害、広汎性発達障害、高機能自閉症などがあります。発達障害であっても専門職などで社会的に大きな成功を収めている人が数多くいます。また歴史上の人物でも発達障害と考えられている偉人もいます。

症状

対人交流、社会性の障害

柔軟に考えることが苦手で融通をきかせることや場の雰囲気を読むことが苦手です。相手の気持ちを想像したり共感することが不得手で、だまされやすかったり、空気の読めない人と思われることもあります。ただ、裏表がない率直さがありピュアな人として愛されることもあります。

コミュニケーションの障害

会話中にあまり視線を合わさなかったり、表情や口調、態度などから相手の気持ちを汲み取ることが苦手です。悪気はありませんが自分の言いたいことだけを話したり、相手が傷つくことを気付かずに言ったりすることもあります。また、言葉の意味を文字通りにとらえるため、冗談やユーモアが通じないことがあります。ただ、語彙が豊富な人が多く、中には研ぎ澄まされた言語センスによって詩的な表現ができる芸術家タイプの人もいます。

こだわり

自分の興味のあることに注意が集中すると、別のことに注意を切り替えることが苦手です。そのために仕事中に話しかけられても気付かなかったり、別の用事を頼まれると混乱することがあります。また、自分の習慣や手順に強いこだわりがあり変更や変化に対応できなかったり、予定を突然変えられるとパニックになることがあります。食べ物の好き嫌いのため偏食の人もいます。ただ、このような集中力やこだわりの強さによって、特定の分野で名人や達人、職人、専門家となる人も数多くいます。

知覚(感覚)障害

聴覚、視覚、味覚、触覚、臭覚などに過敏であったり、逆に鈍感であったりします。聴覚過敏では、ある特定の音や騒がしいところが苦手であることがあります。触覚過敏では、人に触れられることに敏感であったり特定の衣類しか着ることができないことがあります。

二次障害

対人関係や社会性の問題のために、自己肯定感が持つことができずにうつ病や不安障害、対人恐怖症などを発症することがあります。

診断

「大人の発達障害」の診断には幼少期・学童期の情報がとても重要です。両親からの情報や母子手帳、通知表などが役立ちます。また周りの人の声も参考になります。職場の方や配偶者などからの情報があれば診断に有用です。

まず問診にて、現在の状況の確認、幼少期・学童期の状況の確認を行ないます。心理検査や血液検査なども行ない、総合的に診断します。

大人の発達障害は、統合失調症、ADHD、不安障害、強迫性障害、境界性パーソナリティ障害などと部分的に症状が似ているため、すぐに診断がつかないケースもあります。専門医による診断を受けることをお勧めします。

原因

発達障害の原因は、先天性の脳機能障害であるとは考えられていますが、まだ詳しい原因はわかっていません。

治療

大人の発達障害の場合、患者さんの特性や状態に応じた治療となります。対人関係の作り方の見直しやコミュニケーションスキルの指導、社会ルールの学習、日記指導などがあります。また、うつ病などの二次障害がある場合は少量の気分安定薬や漢方薬などの薬物療法が用いられることもあります。