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認知症とは

人は年齢を重ねていくと、「物をどこに置いたか思い出せない」、「人の名前が思い出せない」などのもの忘れが出てきます。認知症はそういった年齢によるもの忘れとは違い、脳の疾患により正常であった脳の働きが低下し、記憶障害が生じて生活に支障が出てきます。

認知症には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭・側頭型認知症などがあり、症状や程度は個人差があるため、その人にあったケアが必要になります。

症状

物忘れ(記憶障害)を中心とした中核症状と、周辺症状と呼ばれる精神症状や行動障害があります。

中核症状

記憶障害
「何度も同じことを話したり尋ねたりする」、「食事をしたことなど直前のことが思い出せない」、「物をどこに置いたか思い出せない」などがみられます。
理解力、判断力の障害
話の内容を理解できなかったり、思考力が低下し二つのことを同時に処理できなかったりします。また判断力の低下により買い物ができない、季節に見合った服装をできないこともあります。
見当識障害
日付や曜日、季節、自分がいる場所など基本的な状況が把握できないことをいいます。
失語
言葉についての障害で、言葉の理解ができなかったり、話したい言葉が出てこないことをいいます。
失行
入浴しても何をすればいいかわからない、着替えがうまくできない、歯ブラシの使い方がわからなくなるなど、目的に合った行動ができないことをいいます。認知症が進行した場合にみられる症状です。

周辺症状

周辺症状にはさまざまな精神症状や行動障害があります。その症状の出方や程度には個人差があります。

うつ状態
気分が落ち込み、やる気が出なくなり、何もせずにひきこもって過ごすことが多くなります。
不安感、焦燥感
認知症では今までできていたことが少しずつできなくなるため、不安感や焦燥感(あせり)がみられることがあります。不安感が強まると他人に頼り依存的にみえたり、焦燥感が強まるとイライラしやすくなり些細なことで怒ったりすることがあります。
被害妄想、幻覚
「財布を盗まれた」などの物盗られ妄想があります。財布を置いた場所を忘れたりすること(記憶障害)が背景にあります。また、あるはずのないものが見えると幻覚を訴えることもあります。
徘徊
「目的なくうろうろと歩き回ること」を徘徊といいます。外に出て歩き回ることもありますし、家の中をうろうろすることもあります。一見目的がないように見えますが、本人にとっては「○○に行かないといけない」、「△△に会わないといけない」など本人なりの理由があることが多いです。

認知症の種類

①アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)

認知症の中で最も多くみられます。脳内にβアミロイドというタンパク質がたまることにより、脳が萎縮し脳機能が低下すると考えられています。アルツハイマー型認知症では特に脳の側頭葉や後頭葉に萎縮がみられます。側頭葉には海馬という記憶をつかさどる部位があり、その部分が障害を受けるため記憶障害が生じます。

治療は、病状の進行を抑える薬としてアリセプト、レミニール、メマリーが使用されます。     薬を飲むことが難しい場合はイクセロン、リバスタッチといった貼り薬を使用することもあります。周辺症状に対して抑肝散などの漢方薬を使用することもあります。

②脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血を起こした後に発症する認知症です。脳内の受傷部位によって症状が異なります。記憶障害のほかに、判断力の低下、理解力の低下、言語障害、感情失禁、意欲低下、麻痺などがみられます。脳血管認知症の特徴の一つとして、「記憶力の低下に比べて理解力などはある程度保たれている」など、症状がまだらなことがあります。

治療では、脳の血流を増加させる働きのある脳循環改善薬が使用されます。また脳梗塞や脳出血の再発予防も重要です。高血圧や糖尿病などが再発の危険因子となるため、それらをコントロールしていくことも大切です。

③レビー小体型認知症

もの忘れの症状に加えて、幻視(小動物や子どもが見える)とパーキンソン症状(手足の筋肉の硬直やふるえ、動作緩慢、歩行障害など)がみられます。日や時間帯によって頭がはっきりしている時とボーっとしている時があることも特徴です。治療にはアルツハイマー病治療薬が有効な場合があります。

④前頭・側頭型認知症

脳の前頭葉や側頭葉に萎縮がみられるタイプの認知症です。病初期には記憶障害は目立たず、性格変化と対人交流の障害がみられます。進行とともに徘徊や落ち着きのなさが顕著となり、抗精神病薬を対処療法的に使用することがあります。

リハビリテーションや介護について

認知症では、薬物療法とともにデイサービスなどのリハビリテーションにより脳機能を維持することが治療の目標となります。デイサービスでは回想法や音楽療法などさまざまなプログラムがあります。このようなプログラムにグループで参加することにより脳を刺激し、認知症の進行を弱めることができます。また日常生活面において身の回りのことができなくなると、訪問看護や訪問ヘルパー、訪問診療を利用することもできます。認知症の進行により自宅での生活が困難となると介護施設へのショートステイや入所が必要になることもあります。このように認知症では症状や生活面での困難度に応じた介護サービスを受けることができます。